●檀家になるには

私どもでは、臨済宗南禅寺派の教義に従い、自己の完成を生涯の目標とされる方であれば、 いつでも檀信徒として受け入れています。 檀家になっていただくための入檀料(様々な名目の費用)は不要です。
本来のお寺と疎遠になり、寺を替わりたいという方の場合はできるだけ従来のお寺さんと相談して下さい。 場合によってはご先祖様の戒名等の情報を転記することもできます。
また時々、檀家にはなりたくないが葬儀と法事だけを頼みたいという方もおられます。 多くの場合は、高額な寄付・檀家としての義務・様々なつきあいなどを心配されてのことだと思われます。 また世間体を気にするために形だけの葬儀を希望される方もおられます。 このような方々でも、様々なご縁で結ばれていますので、従来からの檀信徒同様に対応させていただきます。 ただし喜捨や様々なお願い等にはお伺いしますが、強制されることは決してありません。また法事などの際に不利になることもありません。 それぞれのご家庭で、それぞれの事情に照らし、後々に悔やまない方法でお寺とお付き合いください。




























●お盆について

多治見のお盆は7月です。
本来は旧暦の7月15日頃にご先祖の霊がこの世に戻り、ご先祖の霊を死後の苦悩世界より救済するという信仰からの 仏事です。多くの地域では8月に行われていますが、多治見では古くから東京方面に合わせて7月に行われています。
 お盆には檀信徒各家に棚経と呼ばれる読経に伺います。 市内中心部は7月13・14日にお伺いします。 多くの檀信徒各家を短期間で訪れる関係で、この2日間に限り訪問日時の指定等は一切お受けできません。 市内周辺部にお住まいの方は13日直前の日曜日にお伺いします。 また市外にお住まいの方は、該当地域の風習に合わせてお伺いするようにしています。
・虎渓山のお寺で行われる山門施餓鬼は7月14日午前9時から1回のみ行われます。
・山下町の保寿院別院で行われる盆供養施餓鬼は7月15日午前9・10・11時に行われます。
・多治見橋周辺で行われる精霊送りは「ちょうちん祭り実行委員会」により7月15日午後7時頃に行われます。
いずれの場合も、保寿院ではお布施等の金額を定めていません。それぞれのご事情に応じてお包み下さい。なお大施餓鬼・小施餓鬼等の区別も行っていません。




























●お彼岸について

お彼岸は自己の完成を願って仏道精進をするための期間ですが、 古くからの習俗により先祖供養の法要や墓参りをする期間となりました。 春分と秋分の日を中日(ちゅうにち)として前後3日間、計7日の間を彼岸と呼びます。
毎年春分の日午前10時からは戦没者を中心とした先祖供養施餓鬼を、 秋分の日午前10時からは祠堂(永代供養)を中心とした先祖供養施餓鬼を執り行います。 新亡の初彼岸や一般檀信徒の彼岸会供養をご希望の場合にもご参詣ください。 またご依頼があった場合のみ、各家にお伺いして彼岸読経を行うこともできます。 いずれの場合も、保寿院ではお布施等の金額を定めていません。それぞれのご事情に応じてお包み下さい。




























●お経について

私たち臨済宗では経典に基づいて宗旨や教義が定められてはいません。 「不立文字・教外別伝」といわれるように、教えの外に体験によって別に伝えるものこそ禅の真髄であり、 お経の文字を離れて、ひたすら坐禅によってお釈迦様と同様な悟りを得なさい。 というのが教えですから、特定の経典を定めてはいません。 しかしながら、古来よりの慣習やその教えを全うし、実践するためのよりどころとして般若心経や観音経などを読みます。 法事などでは参詣者の皆様に経本をお配りし、皆様に唱和していただくように努めています。 姿勢を正し、ゆっくりと大きな声で読経し、お釈迦様と同様な悟り(自己の完成)を目指すよう心がけていただきたいと思います。
なお私どもでお配りする経本は何冊でもお持ち帰りいただくことができます。家族の皆様で一冊づつお持ちください。




























●お墓について

多治見では古来より地域ごとで管理される墓地が多く、現在では檀家専用墓地を望むことができません。 また公的な霊園も入手することが困難です。関係寺院の霊園をご紹介し、多くの檀信徒が利用されているのが実情です。
様々な理由で墓地を持たない・持てないという方も多く、このような場合には墓地を確保されるまで短期間のご遺骨一時預かりをいたします。 またごく稀ですが、ご遺骨の合祀をご希望される場合には対応させていただくこともできます。 ただしいずれの場合にもご遺骨の永代供養はお受けいたしません。
 墓石の開眼供養などは必要に応じてお伺いいたします。 また檀信徒以外の方で、本来のお寺さんが遠方にある等の事情がある方に限り檀信徒同様に対応させていただきます。




























●お仏壇について

 お仏壇はご本尊様をお祀りするところです。 ご本尊とは、礼拝の対象として崇拝する仏・菩薩・曼荼羅や「南無阿弥陀仏」などの名号をいいます。
 臨済宗ではお釈迦様の悟りそのものを坐禅により体得することが根本教義ですから、本尊を何にするかを特に定めてはいません。 しかし、礼拝の対象としての本尊仏は、教義からすればまず第一にお釈迦様ということになります。 また、地域の信仰や、古来からの由緒由縁により、観世音菩薩や阿弥陀如来、その他の尊像をご本尊としてお祀りし、 礼拝することもあります。  脇仏をお祀りする場合には、禅宗の開祖である達磨大師を向かって右側に、 臨済宗の宗祖である臨済禅師や本山南禅寺開山大明国師様を左側にお祀りすると良いでしょう。
 お仏壇の精(しょう)入れを良く頼まれますが、これはご本尊様の開眼供養のことであり、 箱(仏壇)そのものに礼拝するわけではありません。
 ご先祖様のお位牌が有るなしにかかわらず、礼拝の対象として崇拝するための本尊仏を仏壇に祀り、 日々手を合わせるように心がけていただきたいと思います。 ある小さなお子さんのいるご家庭で、毎日子供が帰る頃におやつを仏壇に供えておき、 子供は仏壇に手を合わせてからおやつを頂くということをされていました。 仏壇は単なる位牌置き場や抹香臭い場所ではありません。心を育てる場所です。
 家の新築や新たに所帯を構えられた方などで新しいご本尊を迎えられた場合には、檀信徒以外のお宅でも開眼供養にお伺いいたします。 遠慮なくお申し出ください。




























●お塔婆について

卒塔婆(そとうば)とも呼びますが、古代インドでは土盛りの墓や塚のことでした。 日本では寺院の五重塔などの形になり、その後民間では五輪塔をかたどった板(供養塔)になったものです。 地域的に6尺塔婆と呼ばれる長いものも存在しますが、多治見では3尺程度のものです。
法要などの場合、寺で戒名等を墨書して墓に建てますが、今日では古い塔婆の処分に困るようになりました。 多治見市では毎年12月に仏教会主催の塔婆供養会が行われ、焼却されます。
どうしても塔婆を建てたいと希望される場合、市内の仏具店・葬祭業者・花屋さんなどで入手可能です。 また法要当日に塔婆を書くことは時間的制約や墨・筆の用意などで困難な場合が多くなっています。 必ず前日までに寺までご持参いただくよう願います。